2009年11月2日月曜日

メタボリックシンドロームについて

内蔵に脂肪が蓄積すると糖尿病、高脂血症、そして肥満症や高血圧、などの生活習慣病が起こりやすくなりますが、このような状態のことをメタボリックシンドロームといっています。これらの病気は同時に発症することが多く、そして重複すればするほど動脈硬化になりやすくなってしまいます。脳卒中、がん、心臓病、これらが日本人の三大死因になっています。その中の心臓病と脳卒中が入っている、いわゆる循環器病の元となるのが、この動脈硬化なのです。メタボリックシンドロームを予防すると、そんな生活習慣病までも予防することにつながるのです。メタボリックシンドロームの基準には、2005年に日本肥満学会からまず男性は腹囲85cm以上、女性は腹囲90cm以上と発表されました。そしてそれに加え、血圧130/85mmHg以上、中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満、血糖110mg/dL以上、という条件が含まれたものが基準になります。しかしながらその基準値は、日本とWHO、またアメリカとでもそれぞれ違っているのです。そのうえ、その内容自信も必ずしも本質をついたものであるとはいいきれないため、予防もいろいろな方法が考えられています。糖尿病、心筋梗塞、脳卒中は、メタボリックシンドロームに陥った人がかかりやすい病気ですが、それらはまさに医療費の約30%を占めているのです。事態を重く見た厚生省は、予防のためにも生活習慣病患者とその予備軍を2015年までに25%減らす目標を掲げました。メタボリックシンドロームは、そういうわけで保健指導を行って予防しなければならないということになったのです。

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